「亭主元気で留守がいい。
」昔よく聞いた言葉ですが、実際どれ位の奥様がそう思っているのでしょうか?完全に冷え切った夫婦ならまだしも、ごく普通の夫婦の場合はどうでしょう?旦那様が仕事でずっと忙しく出張ばかりで家に帰って来なければ妻としては「もしや浮気?」と心配になるのが普通だと思います。
我が家の場合も、主人の仕事が多忙になるにつれ、夫婦で過ごす時間は減り、その隙間に見知らぬハイエナ女が、いつしか入り入り込んでいたのでした。
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子作りのストレスから、それは始まった
主人と私は、付き合って7年目にゴールインの『長すぎた春』とも言えるカップルでした。
結婚したのは私が33歳、彼が31歳の時。
それまで営業として一線で頑張って
きた私は結婚後は仕事を辞め、専業主婦なりました。
そして年齢的なリミットも迫っていたことから、すぐに子作りを始めました。
ですがなかなかそう簡単には妊娠しません。
既に7年も付き合って、結婚前には4年間も同棲していた私達。
とっくに”ラブラブな新婚さん”時代は通り抜け、冷静にお互いを分析するような仲でした。
なかなか妊娠しない現実に、ますます焦りを感じた私は、毎月排卵検査薬で排卵日を予想しました。
そしてカレンダーに丸を付け、どんなに主人が仕事で疲れて帰って来
ても「子作り」としての性交は、お願いしました。
今思えば、そういった子作りに対する焦りが主人のヤル気を失わせて行った気がします。
毎月の性交は、段々と淡白で儀式化して行き、私も主人にイってほしいと心の中で願うお互い”義務遂行”のSEXでしかありませんでした。
スキンシップがなくなった。
何でなの?
そして結局また生理が来て、毎月2人でがっかり。
楽しいはずの子作りから、お互いを責め合っては喧嘩をし、愛のないSEXをし、結果が出ずに落ち込むという「負のス
パイラル」に完全に陥ってしまいました。
そんな毎日の中、段々主人から私にスキンシップすら求めてくる事がなくなったことに気づいたのです。
毎晩ベットで一緒に寝ていても、私の体の一部が触れると絶対に主人は寝相のふりをして私から離れます。
まるで、誰か他の人への忠誠を尽くす様に。
主人の態度の変化に気づいてはいたものの、何も聞けませんでした。
子どもが欲しかった私は「実はもう愛していないんだ。
君との子作りはもう止めたい。
」と言われる
のが怖くて悶々としているだけだったのです。
増えてきた週末の仕事
毎日の態度の変化とともに、主人は私と2人きりの時間を避けるようになりました。
だんだん週末も、仕事で外に出かけるようになったのです。
しかもその殆どが、ある女性部下と2人で遠征する地方での仕事。
チームには他にもスタッフがいるはずなのに、いつもその独身女性と二人です。
何か怪しい!と女の第六感が叫びます。
しかも後ろめたさからなのか、「今回一緒に出張するのは○○君。
」と、違う名前を使って嘘をつき始めたのです。
それまではいつもあの女性部下の名前が口から出ていたのに。
そんな主人の浅はかな嘘は、妻の私にはバレバレでした。
なぜなら家に置いてある主人のiPadに、会社のカレンダーがリンクされていて、そのiPadが毎日仕事のスケジュールの詳細をアラームで表示するからです。
土曜日にイベントの仕事を入れ、金曜の仕事後に地方に向かい、会社の車で二人っきりで移動。
金曜、土曜とホテルに泊まり、美味しいレストランで食事する主人と部下。
地
元と違って顔も知られていない、そして私と出くわすこともない安全な’地方”で週末のんびり羽を伸ばすのです。
掴んだ証拠 そして話し合い
日増しに主人の浮気を疑う気持ちは膨らんでいきました。
状況証拠はたっぷりなのに、物的証拠が一つもありません。
そこで、私は彼の親友に今の状況を、メールで包み隠さ
ず相談することにしたのです。
すると数日後、彼の親友は悩みに悩んで、”あるメール”を、私に転送してくれました。
それは主人が近況報告として親友に送ったメールでした。
そこには私との子作りのストレスお気に入りの部下の女の子との馴れ初め、現在の彼女との関係、出張デートについ
て等、事細かに綴ったものでした。
心が凍りつきました。
疑惑が確信に変わった瞬間でした。
身体が震えました。
涙が止まりませんでした。
散々一人で泣いた後、そのメールをプリントアウトしました。
そして主人の帰宅までに心を落ち着かせ、帰宅した主人に話がある、と伝えました。
帰宅した主人に、プリントアウトしたメールを見せました。
最初はしらばっくれていた主人も、泣きながら親友も心配している旨を説明すると、最後には浮気を認め、謝って
きました。
「離婚する気はない、やり直したい。
」と訴える主人に、私は3つの条件を出しました。
私との結婚生活を続けたかったら、
1.転職すること。
2.引っ越しをして、携帯番号も変え、女と連絡は絶つこと。
3.両家の家族に自分のした事を全て告白し、改心を誓うこと。
でした。
主人の浮気を乗り越えて。
今
あれからもう数年経ちました。
あんな悪さをした主人も、有難い事に、今ではすっかり改心し、2人の子どもの ”イクメンパパ ” です。
結局私の提示した3つの条件通り、主人は職場も携帯も変え、私達は引っ越しました。
両家の家族も、主人の浮気が再発したら彼にセカンドチャンスはない事を知っています。
未熟で自己中だった私も反省し、多くのことを学びました。
同じような状況の奥様に私から一つ言えるとすれば、もし「何か変だな?」と思ったら悶々とせず、早めに誰かに助けを求めて下さい。
そして相手の浮気が ”本気” になる前に、是非証拠を掴んで下さい。
「亭主元気で留守がいい。
」なんて呑気な事言ってると、知らない間にハイエナ女に心まで乗っ取られ、ある日突然ポイっと捨てられるかも知れません。
私の場合は、主人の親友に助けられ、早く対処できました。
愛するご主人様からのスキンシップがなくなったら、浮気の虫にご注意を。
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